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1. 実母との事

私は実母と反りが合わない。
正確に言うと、妹ばかり可愛がってきた実母に、私も愛されたい気持ちがいつまでも消えなかったのだが、7月に決定的な出来事があり、それは叶わぬ願いなのだとようやく理解した。

人生折り返し地点に来て気づくなんて、遅すぎだと思った。
育児放棄やDVといった醜い母親もいる中、そこまでの毒親でもない筈なのに、何でここまでこじらせたんだろう、とも思った。
毒親関係の本を何冊も買い、関係あるところに赤線を引きながら、泣きながら読んだ。

モラ夫との関係に悩み、モラやDVで実家に避難しても、実母は私の感謝が足りないからだと責めたてた。モラからのDVであざを作って実家に避難した時も、昔、実母と意見が一致しなかった話を次々に蒸し返して、私を責めたてた。
…これって何かおかしくない?と思った。
モラ夫を語る上で実母の事は切っても切れないので、私自身の事を書いておきたいと思う。

私の生家は、曾祖母、祖父母が離れに住んでいて、初孫だった私は大変可愛がられ誉められて育った事を暖かく覚えている。
この時曾祖母、祖父母に誉められて育った経験が、私にしっかりとした自己肯定感を育ててくれたと思っている。心から感謝している。

2歳で妹が生まれ、引っ越しをした。
妹が泣いていた時にうるさいと思った事はあるが、
この頃は妹が嫌いという感情はまだなかったと思う。

小学校1年生か2年生の時、私が一番大事にしていたビーズの瓶を妹に盗まれた。
その頃、友達が(女の子も男の子も)よく自宅に来てビーズ遊びをしていたが、その日最後に遊んでいたのは私と妹のはず。
しかも、一番お気に入りのビーズの瓶だけがない。
おかしいと思った私は、母に言った。
「妹が私のビーズを盗んだみたいなんだけど?」
母は調べもせず私を叱った。
「妹がそんな事するわけないでしょ!」
…妹は幼稚園児。盗んだものを上手に隠すテクニックは持ち合わせておらず、私がちょっと探したらビーズはすぐに出てきた。
私は母に言った。
「やっぱり妹が盗んでたよ?」
母は妹を叱らずに、私を叱った。
「妹なんだからしょうがないでしょ!」
私は不満のあまり、母に言った。
「妹にはちゃんと注意してくれたの?」
母は面倒くさそうに私に返した。
「言ったわよ。」
…何も注意していないのは、見ていて知っていた。
妹の盗みを指摘した私の方が悪いという態度だった。
妹なんか大っ嫌いだ!!と、記憶にある限り初めて思った。
そして、大好きだった母、その母が妹をきちんと注意してくれなかった事、その母の私へ向けた態度に、私の記憶にある限り初めて失望した。

…ビーズ盗難事件には後日談がある。
今年の初夏、子供が「きょうだいが欲しい。」と言った。
私は、ついに来たか!と思いつつ、自分が妹ばかり可愛がられて寂しかったのに、我が子にそんな思いをさせたくなかったので、子供に言った。
「きょうだいがいると色々大変だよ?」
そして、ビーズ盗難事件の話をした。
子供にこんなことを話すのはどうかなとも思ったが、お兄ちゃんになる辛さ切なさをきちんと知らせたかった。

何日も過ぎた後、実家に顔を出した後に自宅に帰る帰り道、子供が突然言った。
子供「ママ、いじわるだったの?」
私「え?どういういみ?」
子供「ばあばがいってた。Nちゃん(妹、仮名)はビーズをとってないって。ママがわすれちゃったんじゃない?って。」
私は、子供がビーズ盗難事件の話を実母に確認したんだ、そして実母が子供にも嘘をついたんだと瞬時に理解した。

私は子供に「それは、ばあばが間違った事を言ったてるよ。ビーズはママの一番大事なおもちゃだったんだ。◯くんの一番大事な電車をきょうだいがとっちゃったらどう思う?」
子供「いやだ。」
私「そうでしょ、いやでしょう。昔はものが少なくて、ママは◯くんみたいにいっぱいおもちゃを持ってなかったんだ。そのママの一番大事なおもちゃなのに、忘れるわけないよね?」
子供「うん。」
私「ばあばがうそをついたんだよ。ママはそういうのは嫌だな。ママは一人っ子のほうが良かったな。」
実母に再び裏切られた思いで、心底落ち込んだ私は、子供に正直に言った。

実母が、私の子供にまで平然と、私を傷つける嘘をついた事が、ただただ悔しくてならなかった。

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